ひみつの花園で愛に目ざめる!!!
こんにちは!夢見る34歳三児の母、理恵です。
「ひみつの花園」という物語を知っていますか?
フランシス・ホジソン・バーネットというイギリスの作家さんの作品です。
バーネットといえば、「小公女」が有名な作品ですね。
昭和生まれ世代なら、ハウス名作劇場でやっていた「小公女セーラ」で涙した思い出がある人も多いのではないでしょうか?(笑)
「ひみつの花園」もそのバーネットの作品です。
けっこう有名な児童文学なので、タイトルだけでも聞いたことがある人は多いと思います。
私は、この物語が大好きです
この物語は、子どもだけでなく、大人もワクワクさせてくれる楽しさがあります。また、物語の世界に入り込むと、子どもの頃の純粋な気持ちに戻れるので、私はとても癒されるんです。
では、どんなところに魅力を感じるのでしょうか?
内容を知らない方のために、少しあらすじを説明したいと思います。
主人公は、メアリーという女の子です。メアリーは、イギリス政府の役人だった両親とインドで暮らしていたのですが、コレラでお父さんもお母さんも失ってしまいます。そして、イギリスの親戚のおじさんにひきとられます。
一人娘で我がままに育てられたメアリーは、自分では何もできない子どもでした。
誰にも心を開かずに、自分勝手に振る舞うので、家政婦のメドロックさんを困らせます。
しかし、世話役のマーサや、その弟のディッコン、ベン爺さんという人たちとの関
わりを通して、メアリーが本来持っていた興味や好奇心を取り戻していきます。
メアリーをひきとってくれたクレイブン氏は、メアリーの母親のお兄さんで、とても広い屋敷に住んでいるお金持ちですが、心に深い悲しみを持った人でした。
そして、メアリーはここでいとこのコリンという少年と出会います。
このコリンという少年も、ひ弱でわがままなかんしゃく持ちの困った子どもでした。
ある日、メアリーはクレイブン氏が10年もの間締め切ったまま、隠していたひみつの花園の鍵と入り口を見つけ出してしまいます。
その花園に入ることができたメアリーとコリンに、次々にすばらしいことが起こります…。
……と、こんな感じなのですが、この物語の良さは、一言でいうと
「愛への目ざめ」です。
土のにおいや、雨だれの音、風の声、小鳥のさえずり…などといった自然を描写する表現がたくさん出てきます。メアリーが自然に触れていくうちに、愛の感情が育っていき、そこから人を愛することを知るようになるのです。
物語の中で、お父さんとお母さんが死んでしまったときにあまり悲しいと思わなかったというメアリーの気持ちに、なぜか共感を覚えました。私の両親はまだ健在ですし、こんなことを言うのは不謹慎かもしれませんが、私もメアリーと同じ立場だったら悲しいと思えないかもしれないと思います。人は、感情に耐えられないとき、五感を閉ざしてしまうからです。
メアリーをひきとったクレイブン氏も、そんな風に感情を閉ざした人だったのだと思います。
クレイブン氏は、どうして花園を隠したかったのか…。
それは、花園には彼が思い出したくない過去が投影されているからです。
この物語の最後は、ハッピーエンドです。
メアリー、コリン、クレイブン氏それぞれが自分の中にある愛に目ざめ、それを受け入れていきます。
私も、感情に耐え切れずに心を閉ざしてしまう時があります。
でも、これも自分を守るための手段なので、決して悪いことではありません。
誰にでも、心に「ひみつの花園」はあるのだと思います。
心の鍵を隠してしまわずに、安心で安全な場所に置いておけば、いつでも「ひみつの花園」に入ることができますね。
そして、自分でキレイに手入れしてあげることもできます。
信頼できる人に鍵を渡すこともいいかもしれません、その人が愛情をもって手入れしてくれたなら、その人との絆はより一層深まるでしょうね。
キレイになったら、人に見せたくなるかもしれませんね。
私が、今日この物語を思い返したのは、もっと愛を育むことが必要だと感じたからかもしれないなぁ~。(=_=)
愛の形ってどんなだろう…。
愛に飢えるって、どういうことだろう…。
「愛をちょーだい」(笑)