私に必要な人達
理恵でっす。
心理学を本格的に勉強し始めてもうすぐ3年が経ちます。
本格的にというのは、自分で本を読んで独学で学ぶのではなく、プロフェッショナルから直接教わるという意味です。
そのプロフェッショナルの道への第一歩となった、カウンセラー養成機関でたくさんの同じ志を持った仲間と出会いました。
そんな中で知り合った友人が、今回は箱庭をしに来てくれました。
決して安くはないお金を払い、自分の夢のためにする勉強は、今まで感じたことのない充実感がありました。
学生時代、学校の勉強というのはほとんどが受け身の状態で、ただ時間を過ごしていたように思います。
それでも毎日に期待して、私は常に刺激を求めていました。
自分で決めて行動したことが、今の私に繋がっています。
明確な目的を持って、それに向かって進んで行くと、自分にとって必要な人達がどんどん現れてきます。
彼女もその一人です。
彼女との出会いは、とても不思議な偶然でした。
たまたま同じ講座を受講していて、どちらが話しかけたかは覚えていませんが、たまたま帰り道で立ち話をしてから、今までずっと仲良くしています。
初対面でしたが、ずいぶん長い間立ち話をしていたように記憶しています。
お互い小さい子を育てる母親どうしですが、そのような肩書を意識せずに、対等な人間として話せたからではないかなと思います。
人は、同じような種類の人と自分を無意識に比べてしまうことがあると思います。
それは、気づかないうちに自己表現となっていきます。
これは、持って生まれたものではなく、その人の性格や置かれた環境、社会の状況が複雑に絡み合って反映されます。
他人と全く同じ人生を生きるなどということは、言うまでもなく不可能です。
しかし、他人の人生が自分の人生に与える影響は重大だと思います。
さらに、そのことに気づくか、気づかないかということの方が、もっと重大です。
気づいたときから、自分の人生の脚本は書き変えることができるようになるかもしれないからです。
言い換えると、自分の持っている価値観に気づいたときから、自分はそういう価値観をいつごろから持ち出したのかということを見直していくということです。
他人と比べて、自分のやっていることが、許せなかったり、自己否定につながる場合は、見直す価値があるのです。
逆に、自分と似たような人に親近感を覚えるという経験をしたことがある人は、その人と自分の持っていると思うところを自分で肯定できているということです。
相手を通して、自分の価値を感じているということだと思います。
その価値観は、書き変えずに大切に残しておけばいいと思います。
私は、そういう人との関係が自分の成長を助けてくれるような気がしています。
人は助け合って成長していくのだと思います。
彼女の箱庭からは、自分の問題点がどのようなものであるのかが、とてもシンプルに表れていると思いました。
それに対して、向き合っていこうという姿勢が強く感じられました。
このような表現が、出せるか出せないかは、私と彼女のお互いの信頼関係だと思いました。
箱庭に表れたテーマを共に考えて味わいながら、問題解決のプロセスをこれからも彼女と一緒に体験していきたいと思いました。
彼女とのセッションで、自分が母親であるということを、改めて教えられた気持ちがしました…。
彼女との箱庭制作の間、側で見ていた息子は落ち着きがありませんでした。
私の心が彼に向って揺れ動いているのを感じ取ったのだと思いました。
その後に、息子に箱庭を作ってもらいました。
息子が私に言いたかったことが、表れていました…。
「イチゴ、ママにあげる。」
「ありがとう、一緒に食べようね。」
その後、少しにぎやかになった息子の世界。
春からは幼稚園に入園する息子。
これからは、いつでも隣で見守ることはできなくなるけど、ママは君を応援しているぞ!
がんばれ息子。