箱庭からみえること
理恵でっす。
ここ数日、いろんな人たちとご縁を頂いて、慌ただしくもありがたい日々を送らせて頂いています。
そんな中で、たくさんの箱庭作品も見せてもらいました。
今回は、それを少しだけご紹介させて頂きたいと思います。(*^-^*)
クライエントさんの作品です。
とても美しく、エネルギーに溢れた箱庭だと思ました。
以下は、本人の感想です。(本人の許可を頂いて載せています。)
『自分の好きな様に表現させてもらい、楽しかったです。
自分がどんな人間かはわかりませんが、
毎日楽しく、言葉にしろ、行動にしろ、
過ごしたいという思いです。』
この、「自分がどんな人間かはわからない。」という言葉が、彼女自身をよく表していると思いました。
感情のままに、素直に生きる人なのだと感じました。
今わかっているのは、ここにいる自分。
ただそれだけ。
そんな自分が楽しく過ごすために、どんな言葉を使い、どんな行動をしているのかを観察していこう。
ときどきは、外側から自分ウォッチングをしてみるのも大切かもしれません。
春休みということもあり、子どもの箱庭にも触れる機会が多いです。
我が家の三姉兄弟にも、「箱庭したい!」とせがまれます。
この日はとても集中して、いくつもの作品と物語が出来上がりました。
これは、別の日に親子で箱庭をしに来てくれたクライエントさんの作品です。
母と子二人の親子作品。
お母さんを中心に、お兄ちゃんと妹ちゃんの世界が箱庭の中で一つになって、お互いに存在を認め合っているように感じました。
お兄ちゃんと妹ちゃんに一人ずつの個人制作もしてもらいました。
自分の中の女の子をきれいに整えて表現してくれる妹ちゃん。
自分の作品から受けるインスピレーションで、独特の物語を次々に展開していくお兄ちゃん。
ミステリアスな彼の箱庭はとても興味深く、魅力的です。
子どもたちの作品には、ある一定のイメージが浮かび上がって来ることがあります。
それは、どこかで見たことがあるような話や形が表れてくるような時です。
誰の心の中にもある、夢やファンタジーの世界は、人間として普遍的なものではないかと思います。
私たち人間は、自分で自分をコントロールできているように感じていますが、実際はほとんどが無意識のうちに行われているのだと思います。
私は、箱庭をしているとそういうことによく気づかされます。
別の日のクライエントさんの作品です。
ただ箱庭だけを見ていても、見る人それぞれがいろんなことを感じると思います。
しかし、それだけで作者の性格や心理がすぐにわかるわけではありません。
誰にでも、外から見えない自分の内面の世界を持っています。
心の奥には、さみしさや悲しみ、怒りのような、外側には出しにくい感情が渦巻いているかもしれません。
また、一見人を寄せ付けなさそうに見える人でも、心の中には優しさや、美しさを秘めていることもあります。
強そうな人の心の中にも弱さが、弱そうな人の心の中にも強さがきっとあるのです。
自分でも気づかない自分の持っている可能性を、箱庭は映し出してくれます。
自分が人からどのように見えているのかは、人間が成長していくほど誰もが気になるところだと思います。
そこに気持ちを向けることは、社会で生きていくためにはとても大切なことです。
では、人から見えている自分の外側を作っているのはいったい誰なのでしょうか?
そんなことを箱庭で考えてみるのも面白いですよ…。
箱庭の中に入っちゃった!?(笑)