私の結婚願望
理恵でっす。
今日は、友達の箱庭のイベントに行って、久しぶりにグループ制作を楽しみました。
会場は落ち着いた雰囲気で、とても心地よい空間でした。
柑橘系の香りと、ムードのある洋楽の歌声が流れる中での箱庭は、とてもスタイリッシュに見えて、若さや、知的さを感じました。
こういう癒しも、やっぱりしっくりくるなぁ…と思う自分がありました。
今回のテーマは、結婚・恋愛ということでした。
6名のうち既婚者は2人で、そのうち一人はセラピストだったので、結婚しているのは、制作者の中では私だけでした。
みんなの作品を見てびっくりしたことは、結婚に対する理想のかたちというものをそれぞれちゃんと持っていて、イメージが出てくるということでした。
もちろん、箱庭とはそういうことが表れるものなのです…そういうものなのですが……結婚に対する理想を思い描くということを、私はしたことがない…。
そういう自分に気づいたことが一番びっくりしました。
私はいわゆる結婚願望を感じたことが、一度もないのではないかと思いました。
でも、間違いなく現在結婚している自分がいる。
とっても不思議な気持ちになりました。
私と同じ既婚者であるセラピストの友達が、興味深いことを言っていました。
理想を思い描くと、それに自分を無意識に合わせようとしてしまう。
なるほど、そうか…そうやな……、と思いました。
確かに、理想が具体的であればあるほど、枠は狭くなっていきます。
その枠の内容に当てはまる確率は低くなります。
でも、その理想の枠に近いものが得られたときは、こだわった分だけ、満足感が大きいと思います。
私は、私にとって結婚するということは、自分の人生の流れの中ではごくあたりまえの過程であると、無意識に思い込んでいたのだと思います。
だから、理想とか、そういう対象で捉えることをせずに、ただ流れのままに、言ってみれば、なーんにも考えていなかったのです。
つくづく、自分はかたちから入る人間であるなぁ…と思い知りました。
そして、そんな私だから今、空っぽだった器に入れる中身を創ることを、必死でやっているのだと気づきました。
自分の理想にがんばって向き合っているから、こんなに疲れるし、エネルギーを消耗するのだなと思いました。
最近の自分は、体力の限界が見えてきたような気がしていました。
無意識にエネルギーをセーブしていたような気もしました。
それは自分の可能性の扉を自ら閉めてしまうことになると思います。
そんな自分は、かつて年齢を理由に動かないような人たちに対して、イライラした覚えがあることを思い出しました。
今は、自分がそんなふうに思った人たちの気持ちが、よくわかるような気がします…。
でも、やっぱり私はまだ止まりたくないのだと思いました。
もっと成長し続けたいのだと思います。
帰り道、車を運転しながら、ふと思いました。
この車、結婚して、お腹に子どもができたときに購入したんだったな…。
これから生まれてくる子どものために必要だと感じて、自らの意志で手に入れたのでした。
結婚するまでは、自分で車を運転することはめったにありませんでした…。
出張に行く夫を空港まで送った帰りに、間違えて乗ってしまった高速道路を、当時赤ちゃんだった娘を乗せて、パニックになりながら走りました…。
その娘も今年で10歳。
今年、新車に買い替える予定です…。
ペーパードライバーだった私を成長させてくれたこの車とも、もうすぐお別れです。
家に帰ると、テーブルの上にこれを見つけました。
…そっか、結婚記念日だ。
新婚旅行で買ってきた花瓶にオレンジの花が咲いていました。
私たち夫婦の結婚記念日は2月29日。
だから、今年は今日が記念日なのです。
私たちの記念日は4年に一度。
だから、夫婦としての成長もゆっくりなのです。
今日の私の作品のタイトル。
「一生恋していたい」
いくつになっても、ドキドキワクワクしていたいのだなー、…私は。