インナーチャイルドの声を聴こう⑧
〈あとがき〉
私は自分のインナーチャイルドと統合することで、今ここに帰ることができました。
ずっと過去でさまよっていた私を助け出すことに成功しました。
これからは、今ここに集中しながらも時々はインナーチャイルドのことを思い出してあげたいと思います。
私のインナーチャイルドは、私の中でまだ生き続けているからです。
インナーチャイルドは成長しません、永遠の子どもです。
この子と共に今を一緒に生きる、それが私の選択した道です。
インナーチャイルドとは、過去の“感情”なのです。そして心に生える芽はエゴ(自我)なのです。感情は形のないものですが、その存在は人間にとってとても大きいものです。あまりにも辛いことがあると、自分を助けるためにエゴ(自我)が芽生え「感情なんていらない、感情があるから辛いのだ」と、辛くならないためにエゴが感情を抑圧する癖が付きます。押し殺すという言葉があるように、エゴが成長(自我肥大)すると感情を消してしまって、そこにはないものとしてエゴだけで生きていこうとします。
でも、あなたの感情は死にません。
感情は生きているのです、あなたの中で。そして、助けが来るのをずっと待っています。そんな小さなあなたを救うことができるのは、あなたしかいないのです。
「もう、きみから絶対に逃げない、きみを二度と離さないよ」と私が言うと、インナーチャイルドは嬉しそうに
「無理しないでね」と言ってくれました。この言葉からインナーチャイルドがずっと無理をしてきたことがわかりました。自分が無理をしないことで、この子も無理をしないですむと思いました。自分のためだと思うとつい厳しくなりますが、この子のためだと思えば自分に優しくなれると思いました。
インナーチャイルドと良い関係が築けるようになると、良いことがたくさんやってきます。逆に、インナーチャイルドと上手く付き合えないと、インナーチャイルドが気づいてほしくて他人に投影して八つ当たりしたり、機嫌が悪くなって暴れだしたりします。そんなときは、「頑張っているんだね」と声をかけて労ってあげてください。そしてインナーチャイルドにあなたが大切なのだということをちゃんと伝えましょう。インナーチャイルドが安心してきたら、抱きしめてあげながら「愛しているよ」といってあげましょう。
インナーチャイルドと自分の関係は、親子の関係と似ています。親と良い関係が築けている子どもは、情緒が安定していて理性的でいられます。
子が親に抱く感情として、恐れと安心があります。
恐れる気持ちを持つ。
安心する気持ちを持つ。
この両方を持っていることを受け入れることが大切なのです。
そして、恐れと安心のバランスが取れていると、人生は前にも後ろにも進みます。でも、人間の目は前についています。しっかりと目の前を見て進むことが大切なのです。
どうか、あなたとあなたのインナーチャイルドが幸せでありますように……
心からお祈りしています。
最後までお読みいただいてありがとうございました。感謝✨✨✨