【こだわりを持つことについて】 2023.7.30.『coco箱』#60レポート
みなさまこんにちは!
お元気ですか?
少し前に、今年でもう80歳になる父親が熱中症にかかり入院しまして、熱で意識も無くなってどうなることかと大変心配しました。早くとも2週間はかかるだろうと言われていたのですが!驚異的な回復力で3日目に退院しました!LINEのビデオ通話で実家に帰った父と話すことができたのですが「怖かった、早く帰りたかった」と涙ぐみながら言う父の姿がなんだか可愛くて……感謝の気持でいっぱいでした✨✨✨
お父さん、帰ってきてくれてありがとう💓
そして、私は今月も暑さに負けず『coco箱』やりましたよ〜😆
箱庭で楽しく遊んで話もはずみ、とっても楽しい時間でした!
今回も素敵なものがたりができましたよ。
ここは平和なオムレツ島、ある日空から女の子が降ってきました。
女の子は頭から落ちてきてそのまま地面に突き刺さりました。
恐竜が様子を見にやってきました。
「おーい、生きてるかい?」と恐竜は逆さまになっている女の子に話しかけました。
「死んでる……はず」と女の子は言いました。
「私は死ぬためにビルから飛び降りました」と女の子は言いました。
「おかしいな」と恐竜が言いました。
「ここには高いビルなんてないですよ」と、恐竜は言いました。
女の子はしばらく黙っていましたが、そのうちポツリとつぶやきました。
「何もしなくてもいつの間にか、高みに至っていたのです」と女の子は言いました。
「普通は努力無しでは至ることはできないでしょ?人並み外れた努力をしなきゃ高みには至れないでしょ?」と女の子は言いました。
「そうですね、高みに至るためには目標に向かって一途に努力するものでしょうね」と恐竜は言いました。
「なんでみんな一つのことに集中しないといけないと思っているの?」と女の子は聞きました。
「さあ、私にはわかりません、そして私はそんなことは思っていません」と恐竜は言いました。
「……どういうこと?」と女の子は聞きました。
「いろんなやりたいことはあるけれど、その中で一番やりたいことをやりたいようにやっているから満足しています。やりたいことでも中途半端にやっていては満足感が味わえないからです。やりたいことをやりたいようにできて、その上で余裕があればまた違うやりたいことをやる場合もあるということです。そこは現実的にできるかできないかというのが、経験からわかるからです。なぜそれがわかるのかというと、経験がまだなかったときに、大失敗したからです。そもそも、その頃の私は自分が本当に心からやりたいことがわかっていなかったのです」と恐竜は言いました。
「大失敗?」と女の子は言いました。
「そう、死ぬほどの」と恐竜は言いました。
「やりたいことがたくさんあるのは、人間なら当たり前のことです。健康な人ならば、生きている限り次から次にやりたいことが出てくると思います。片っ端からやってはやめ、やってはやめ、の繰り返しをしていても、子どもの頃はなんの心配もありません。やってみたくなるような楽しいことを、大人たちが次から次にたくさん用意してくれるからです。それに飛びついて遊んでいるうちに気づくと全財産を使い果たしてしまいました」と恐竜は言いました。
「だからね、私は一つのことに集中しないといけないなんて全く思っていなかったし、今も思っていません。ただ、現実的にもういろんなことができなくなってしまったのです、だから自分が本当にやりたいことを見つけてそれを大切にして生きているのです」と恐竜は言いました。
「あなたの本当にやりたい大切にしていることって何?」と女の子は聞きました。
「それは命を育てることです」と、恐竜は言いました。
「宇宙から頂いた命、神様が繋げてくれた命を、守り育てることが私のここでの仕事です」と恐竜は言いました。
いつの間にか、女の子は一本の木になっていました。そしてその木に鳥が止まり、巣を作り、卵を産みました。
しばらくすると卵が孵り、三つの魂になりました。
「よくここまで成長したね」と恐竜が言いました。
「さあ、君たちは好きな乗り物を選んでいいんだよ、船に乗ってもいいし、空飛ぶ円盤でもいい、三輪車に乗って旅立った子もいたな、ただその前に地球に生まれ変わったら今度は何をするのかを聞かせておくれ」と、三つの魂に恐竜は言いました。
三つの魂はそろってこう応えました。
「自分が本当にやりたいことを見つけます」
参加してくれたみなさまありがとうございました!
次回の『coco箱』もお楽しみに〜!