実と花


じいじと箱庭⑤

タイトル 『実と花』

じいじが箱庭に置いたもの。

サメ
食べられるもの
コーヒー
一番よく見るすもも
バスケット
ピンクの何か

じいじはなんにもしないをやっている
なんにもしないじいじがいると
生きている限りやらなきゃならんこと
それが「ない」とわかってくる

私たちはやらなきゃならんことにいつも囚われている
やらなきゃならんことを
限界まで削ぎ落として暮らすと
残るのは
食べるための準備
寝るための準備
排泄のための準備
このみっつ

この準備ってのが、
普通の人が思ってるのと、
普通じゃない人で、
ちょっと違うんでないかな?

食べたい時に
目の前にあるものを食べて、
寝たい時に
その場で寝て、
出したい時に
いつでも出して、
「そうされちゃうと困っちゃう!」
…って人は、
準備ができる普通の人なのね。
準備なしにそれをされると、
それは、
「普通じゃない人」
ということになる。

この世の中は
普通の人と普通じゃない人が
一緒に暮らしているけれど、
普通じゃない人がいるおかげで
普通って何なのかがわかることを
覚えておこう。

普通じゃない人なんて見たくない!
そんな世の中が嫌だ!
といって、
普通じゃない人がいない世界に行ってしまう人もいるだろう。
でもそれだと、
「普通」自体が、
なくなってしまうのよ。

普通、普通、
すばらしい普通。
(笑)

実と花に境はありますか?
どこからが実で
どこまでが花でしょうか?
それぞれの役割りは何ですか?
実は食べられて花は食べられませんか?
それがわかるのが普通の人ですか?
それがわからないのが普通の人ですか?
神様、教えて…

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レビー症のじいじは、普通の人が見えないものを見ることができます。
じいじの見ている世界が知りたくて、箱庭を作ってもらいました。
『じいじと箱庭』
じいじの箱庭に私が物語を書いた共同作品シリーズです✨
よろしくお願いします


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